太鼓台での「奉げた」の言葉に思うこと 新森若葉会青年団 広報部 仲野佳廣

平成19年10月6日(土曜日)
お囃子で親交のある川北青年団団長からの誘いもあり、大井グランドでの「だんじり祭」を拝見させて頂きました。

煌々と光を放つ提灯に、派手に飾り付けられただんじりと布団太鼓が繰り出す、壮観な祭りでした。
柏原のお囃子を演奏するだんじりと違い、曳き唄が中心で、これはこれでまた、賑やかで良いものです。

全体に比較的、小型のだんじりのため、回したり、ウイリーさせたりと、所狭して動き回ります。
その時、ウイリーさせている時に聞きなれた叫び声が。

「奉げた! 奉げた!」


しかし、何かが違うように思える。耳を澄まし、よく聞き取ってみると、

「差し上げた! 差し上げた!」


翌日、平成19年10月7日(日曜日)
お囃子の師匠でもある杉本氏が所属する、柏原・本郷の布団太鼓でも、
天高く持ち上げるときに団長が

「差し上げろ!」


と、叫んでいたのが聞こえました。

私たちが「奉げた」と叫ぶのは、太鼓枠を天高く待ちあげる時です。
持ち上げている担ぎ手としては、神様に太鼓枠を「奉げている」気分ですので、
特に気にはしていなかったのですが、川北青年団のだんじり祭り、柏原・本郷のふとん太鼓を見て、
形態的に元は「差し上げた」と発していたように思えてきました。

例祭で若い衆のことを観察していると、大阪締めの「よぉ-てさんど」も、「よいや、さの」と発している者もいます。
その傾向は昔の方が強かったように思えます。

「奉げた」も「差し上げた」が聞き継がれていく内に、叫びやすく短い言葉「奉げた」に
変化したのではないでしょうか。


2007年10月15日に、こんな記事が目にとまりました。


白浜町日置で13、14の両日、日の出神社の例祭が営まれた。
14日には、みこしがのった「御舟(みふね)」の潮かけ神事が近くの浜で勇壮に繰り広げられた。

午前11時40分ごろ、御舟と子どもみこしなどの行列が同神社を出発。
笛や太鼓の音を響かせ、沿道の地元住民らに見守られながら浜まで
約500メートルを30分ほどかけて練った。浜に到着すると、
白装束の男衆ら約30人が御舟を海につけ、激しく潮をかけ合った。

浜に上がった後は
『サセ、サセ、ホラサセ』の威勢の良い掛け声で、
御舟を頭上に高々と持ち上げた。舟は全長約9メートル、重さ約1トンもあり、
海につけるとさらに重くなるという。

繰り返し持ち上がる御舟に、周囲の見物人からは拍手が沸き、
祭りは最高潮を迎えた。浜では獅子舞も披露された。

例祭はこれまで、10月16、17の両日に営まれてきたが、
今年は祭りの人手確保などの理由から初めて土、日曜の開催となった。
和歌山県日置川のホームページ


和歌山でも「差す」という掛け声が使われているようです。




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太鼓台 組み立て(平成19年9月2日)


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